皆様。こんにちは。
昨日の続きです。
27歳の5月。新しいことをスタートしました。新しく選んだ仕事は高槻市にある 『料理屋』さんです。和食のお店で店内には100名ほどお客様が入れるお店でした。最初は、生ビールの注ぎ方を1週間教え込まれました。喫茶店でバイトの経験があったので、同じ感覚かな、、と、思っていましたが、喫茶店と料理屋さんは接客の仕方が全く違いました。(今、思えば、もてなしの精神はおなじでした。)
毎日が刺激的で、これまた楽しかったです。まずは、接客を女将さんに教え込まれました。おしぼりの渡し方、ドリンクのグラスの出し方、おじぎの仕方。。
白衣のポケットのなかはメモ用紙で毎日膨らんでいました。新しい世界に入り、一つ壁にぶつかりました。その壁というのは、注文を受けに行ったときに尋ねてくださるお客様に、どのような料理なのかを説明すること、でした。
メニューを見られたお客様が、『これは、どのような味付けですか?』と尋ねられます。その質問に、 是非 食べてみたい! と思っていただけるように即答しなければいけません。これが一番難しかったです。その時に、気づきました。
まずは、味を表現できるようにならないといけない。料理人の想いを、言葉で伝えないといけない。 と。
それで、お休みをいただいた日には、お店で料理を食べ、味と覚え、料理人の盛りつけ方をメモし、どのように言葉で表現していくかを考えていきました。考えながら、物を食べるという経験は、この時が始めてでした。
時が経つにつれ、お客様に顔を覚えていただき、ぼくの接客スタイルを褒めていただけるようになりました。そして、接待の場や、宴会を任せていただけるように成長していくことができました。そんな29歳の夏に、一つの転機が訪れました。
つづく。。